2013年度 「礼節のルール25」 第7回

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2013年度 「礼節のルール25」 第7回

第7回目は、「そこにいない人の悪口を言わない」です。

 「クリスマス・キャロル」というディケンズの物語があります。守銭奴のスクルージが、三人の幽霊に導かれて、自分の過去、現在、未来を見せられ、自らの強欲さを反省し、人々の愛情の尊さに心を打たれて改心していくお話です。この中に、スクルージが薄給で雇っているために貧しい生活を送っている助手のボブが、スクルージの悪口を言う妻を「今日はクリスマスだよ」とたしなめ、乾杯してスクルージを祝福する場面があります。この光景を透明人間のように見ていたスクルージの頑なな心は次第に解けていきます。
 その場にいないその人が悪口を聞いていたらどう感じるだろう、という想像力を持って相手を優しく思いやることができたなら、誰よりも、自分自身がボブのように平穏で豊かな心でいられることでしょう。

(シビリティ・コミッティー 高塚)