華やかな衣装が街を艶やかに彩る成人式も終わり、いよいよ新しい年の始まりを実感していらっしゃる方もいるのではないでしょうか。さて、今回は「周囲の人に関心を向ける」と言うテーマについてお話ししたいと思います。
私はイメージコンサルタントとして、お客様が表現したいイメージを、ファッションやヘアスタイルなどを駆使して、外見のイメージを構築する提案をしています。その際、大事にしていることは、お客様に関心を持ちその方の好みやライフスタイル、仕事の業種や内容、その方が持つ価値観まで幅広くお聞きすることです。またお聞きするだけでなく、その方の表情、装いや髪型、メイクなどしっかり観察し感じたことをお伝えするなど、「その方らしさ」を引き出すように心掛けています。それは目の前にいらっしゃるお客様が、日頃どんなことを感じ、どんな拘りを持って生活しているのかなどもっと知り、装いに活かしていきたいという素直な気持ちがあるからです。そしてこうやって時間をかけた提案は、お客様に非常に満足して頂き、こちらも遣りがいを感じ、幸せな気持ちで過ごすことができるのですが・・・
さて、日常生活に関してはどうなのだろうか・・・と考えてしまう事もあります。
現代、SNSの普及で移動中も情報のやり取りを行うことも多く、周りに対してはなかなか目を向けられず心遣いができていないのではないか、自分中心になっているのではないかと反省することが多々あります。人に関心を持つということは自分中心の意識から脱却することで、それは「あなたは関心を向けられる価値がある人です」と相手を承認することでもあると、フォルニ博士は語っています。日常多くの方と出会い関わり合う中で、心に少し余裕を持ち周囲の方に意識を向けて見ると、いろいろな気づきがあるかもしれません。ついつい気を抜いてしまう同僚や家族のことも、イメージコンサルタントとして初めてお客様にお会いした時のように常に関心を持つようになると、コミュニケーションが格段と良くなるのかもしれませんね。これからはもっと周囲の人に関心を向け、この初心の目を忘れず、周囲とも良いコミュニケーションを心掛けたいと思います。
魚田 純, AICI