2014年度 「礼節のルール25」 第21回

safe_image

2014年度 「礼節のルール25」 第21回

第21回は『お願いするのは、もう一度考え直してから』です。safe_image

そろそろ梅雨入りの時期になりました。
梅雨と言えば、じめじめとした少し鬱陶しい気候を思い浮かべてしまいますが、雨に濡れてきれいに咲く花菖蒲や紫陽花、百合などに出会える、しっとりとした情緒ある季節ともいえます。また、この季節の雨は、米をはじめいろいろな作物への恵みの雨となり、夏場の私たちの生活を支える貴重な水資源となります。そんな風に考えると『梅雨のあめ』にも感謝の心が必要ですね。

さて、日常において、あまり考えずに『ついお願いしてしまう』ということはありませんか?そんな時、二つ返事で引き受けてくれる家族や友人がきっとあなたの周りにいらっしゃると思います。そんな方々に囲まれている幸せに思いを巡らせ、心の中で『ありがとうございます』とつぶやいてみてください。少し優しい気持ちになれたでしょうか。
それではそんな気持ちを持って、今日のテーマを考えてみたいと思います。

お願いする時には気が付きにくいものですが、お願いされた時にふと『困ったなあ・・・』と思ったことはなかったでしょうか?このようにお願いする側とされる側の気持ちの違いに、戸惑いを覚えたことはありませんか?また、お願いの内容によって第3者に影響が及ぶこともあり、そうなると気が付かなかったでは済まないこともあるかもしれません。

お願いの種類は千差万別ですから、一概にどうすれば良いとは言えませんが、常に心がけておきたいのは、『もし私だったら、喜んでこのお願いに応じることができるだろうか』、そしてこのお願いが『第3者に影響を与えないだろうか』と問いかけることではないでしょうか。さらに、『お願いをきいてもらったり、反対に断られた時に、相手との関係に影響が出ないか』を自問することも大切です。お願いする側にまわった時には、悪気のないことで相手との関係に取り返しのつかない傷を残さないように心配りしたいものです。

お願いする前にほんの少し立ち止まり、相手の気持ちや立場を気遣い、『ありがとうございます』の言葉を忘れずに暮らすことができれば、きっと私たちも『こころ美人』になれるでしょう。つい忘れてしまいがちですが『お願いするのは、もう一度考え直してから』ということを忘れず、相手やその先にいる方々に嫌な思いをさせないように暮らしていきたいと思います。

杉本 直鴻,AICI