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2015.06.17
梅雨の候、足元の悪さを憂うと同時に、優しい雨音に癒される季節となりました。
今日は私が静けさについて考えさせられた、現代音楽をご紹介します。アメリカの作曲家、ジョン・ケージの「4分33秒」です。1952年に初演された「3楽章」からなる楽曲です。しかしながら、3楽章からなる「4分33秒」の全楽章は全て“休み”となっており、聴衆は「4分33秒」の無音の音楽と向き合うことになります。この音楽については賛否両論ありますが、私は4分33秒の間に誰かがする咳払いの音、楽譜をめくる音、人がささやく声、その時に発せられる音を音楽と見立てる彼の考え方が好きです。私は音楽をよく聴きますが、同時にお皿を洗う音、本をめくる音、キーボードを叩く音など、普段の生活の音も楽しみます。そして、その音からメッセージを聞き取ります。急がしい足音や、怒っている事を伝える物を無造作に置く音など、音はいろいろ教えてくれます。
人は1人で生きていけないように、この世の中も様々な音で成り立っています。音には形がない分、配慮「音の慎み」が必要です。階下に響かないように歩く足音、レストランなどでの会話の声、携帯やメールをする時間…。私は相手の「静けさを大切にする」と同時に、自分自身にも「静けさを大切にする」ひとときを作っています。世の中が活動し始める早朝、窓を開けると、その日のお天気によって、風の音、雨の音がします。時間とともに、車の音や通学路の子どもの声など日常の音が聞こえてきます。それは、自分にも向き合える大切な時間です。同じ音でもその日の気分によって違うように聞こえるからです。
私自身の経験から、騒音に慣れると、所作も雑になりがちです。情報と同時に音もあふれる時代だからこそ、自分の心の平穏を大事にし、形のない音を通じて、相手を思いやる行動が求められているのではないでしょうか?
【あべ りか, AICI FLC】
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